阿部寛さんのホームページといえば、ネットではかなり有名なサイトです。
左側にメニューが並び、ページの背景には大きく「ABE Hiroshi」の文字。
今のWebサイトとはかなり違う、1990年代後半から2000年代初期を思わせるデザインになっています。
しかも、単に昔のまま残っているだけではありません。
現在も出演情報などが更新されていて、普通に公式サイトとして使われています。
古い。
でも、ちゃんと使える。
この不思議な感じが、このサイトの面白いところです。
とにかく軽い
このサイトについて語られるとき、よく出てくるのが「とにかく軽い」という話です。
以前、povo2.0についての記事でも、データ容量を使い切った状態ではWebサイトを見るのもかなり厳しい、ということを書きました。
その後、実際にその状態で阿部寛さんのホームページを見てみました。
このときの通信速度は約70kbps。
もちろん一瞬で表示されたわけではありません。
阿部寛さんの画像も一度に表示されるのではなく、少しずつ段階的に読み込まれていきました。
それでも、ページ自体はちゃんと表示されます。
そして一度読み込んだあとに再度アクセスすると、今度はほぼ一瞬で表示されました。
ブラウザのキャッシュが効いている可能性もありますが、そもそも読み込むデータが少ないことも、この軽さにつながっていそうです。
この軽さから、「ゲーム機などに付いている低スペックなブラウザでも表示できた」といったネタとして語られることがあるのも、このサイトならではのところでしょう。
今のWebサイトとはかなり違う
軽さだけではありません。
ソースを見てみると、現在のWeb制作ではあまり使われない古い仕組みが残っています。
代表的なのが、フレームを使った構成です。
現在のWeb制作では推奨されない古い要素ですが、このサイトではそれが今も動いています。
スマートフォン向けのレスポンシブ対応もされていません。
スマホで見ることを前提にレイアウトを組み直す現在のWebサイトとは、かなり方向性が違います。
それでも、必要な情報にはちゃんとたどり着ける。
ここが興味深いところです。
ソースを見ると、こんな記述も
ちなみに、ソースを見てみると、こんな記述もあります。
<meta name="GENERATOR" content="JustSystems Homepage Builder Version 20.0.6.0 for Windows">
ホームページ・ビルダー20で作られたことが分かります。
最新のWeb制作環境とはかなり違いますが、そうした古い環境で作られたサイトが、現在もそのまま使われ続けているわけです。
もちろん、これだけで現在のサイトがどのように管理されているのかまでは分かりません。
ただ、ソースを眺めてみると「本当に昔のWebサイトが今も残っているんだな」と感じられる部分ではあります。
この先どうなる?
個人的に気になるのは、このサイトが今後どうなっていくのかです。
今は古いHTMLの仕組みもブラウザ側で動作するため、問題なく表示できます。
ただ、Webブラウザが進化していく中で、古いタグや仕組みが完全にサポートされなくなる可能性はあります。
そうなった場合、フレームを使っている部分が正常に表示されなくなったり、メニューやレイアウトが崩れたりすることも考えられます。
もちろん、すぐにそうなるという話ではありません。
むしろ、これだけ長い期間にわたって現在の形を保ちながら使われていること自体が、このサイトのすごさなのかもしれません。
古いからすごい、というわけではない
阿部寛さんのホームページは、最新のWeb制作の見本というわけではありません。
スマホ対応もしていない。
古い仕組みも使っている。
デザインも現在の流行とはまったく違います。
それでも、必要な情報を見るという目的はちゃんと果たせる。
しかも、非常に軽い。
最新の技術をたくさん使ったWebサイトが当たり前になった今だからこそ、逆にこうしたサイトを見ると「Webサイトって、本当に必要なものだけでも成立するんだな」と感じます。
いつまでこの姿のまま残るのか。
これからブラウザ側の仕様が変わったとき、どうなるのか。
そんなところまで含めて、今後も気になるホームページです。









