
ウェブ制作やデザインのモックアップ作成時に、「とりあえず画像を入れたい」と思うことはありませんか?そんなときに役立つのがLorem Picsum(https://picsum.photos/)。高品質な写真を簡単に埋め込める無料のダミー画像生成サービスです。この記事では、Lorem Picsumの魅力や使い方を紹介します。
Lorem Picsumとは?
Lorem Picsumは、無料写真ストックサイト「Unsplash」の画像を活用したダミー画像生成ツールです。URLを指定するだけで、指定サイズのランダムな画像や特定の画像をウェブページに表示できます。ダミーテキストの「Lorem Ipsum」にちなんで名付けられた、まさに「写真版Lorem Ipsum」です。
特徴
- 無料かつ商用利用可能:Unsplashの画像を使用し、MITライセンスで提供。
- 簡単な操作:URLにサイズやオプションを追加するだけで画像を生成。
- カスタマイズ性:グレースケール、ぼかし、特定の画像ID指定など柔軟な設定。
- 高速で軽量:画像をダウンロードせずに直接埋め込み可能。
Lorem Picsumの使い方
Lorem Picsumの基本的な使い方は非常にシンプル。以下のURL形式を使って、HTMLのタグやCSSの背景画像に設定するだけです。
1. ランダムな画像を表示
画像の幅と高さを指定して、ランダムな画像を取得します。
<img src="https://picsum.photos/300/200" alt="ランダム画像">
例:https://picsum.photos/300/200 → 幅300px、高さ200pxの画像
正方形の場合は1辺の長さだけ指定:https://picsum.photos/200 → 200x200pxの画像
ページをリロードするたびに異なる画像が表示されるので、モックアップ作成時に視覚的な変化を楽しめます。
2. 特定の画像を指定
画像IDを使って特定の画像を表示可能。IDはLorem Picsumのギャラリーで確認できます。
<img src="https://picsum.photos/id/237/300/200" alt="特定画像">
例:https://picsum.photos/id/237/300/200 → ID237の画像を300x200pxで表示
3. グレースケールやぼかしを追加
オプションをURL末尾に追加して、画像にエフェクトを適用できます。
グレースケール:?grayscale
ぼかし:?blur
<img src="https://picsum.photos/300/200?grayscale" alt="モノクロ画像" /> <img src="https://picsum.photos/300/200?blur" alt="ぼかし画像" />
例:https://picsum.photos/300/200?grayscale → モノクロを適用
例:https://picsum.photos/300/200?blur → ぼかしを適用
4. ファイル形式の指定
JPGやWebP形式を指定可能。URL末尾に.jpgや.webpを追加します。
<img src="https://picsum.photos/200/300.webp" alt="WebP画像" />
例:https://picsum.photos/300/200.webp → WebP形式の画像
Lorem Picsumの活用シーン
- ウェブ開発:HTML/CSSのレイアウト確認やプロトタイプ作成。
- デザイン:モックアップやプレゼン資料におしゃれな仮画像を挿入。
- テスト:画像読み込み速度のテストやレスポンシブデザインの検証。
- ポートフォリオ:仮の画像で視覚的なバランスを整える。
注意点
- 表示速度:画像は毎回サーバーから取得されるため、ページ読み込みが遅くなる場合があります。キャッシュ対策(?random)を適切に使用しましょう。
- 著作権:Unsplashの画像は商用利用可能ですが、利用規約を確認してください。
- ランダム性の限界:ランダム画像は意図しない印象を与える可能性があるため、特定の画像IDを活用するのがおすすめ。
まとめ
Lorem Picsumは、ダウンロード不要で高品質なダミー画像をすぐに使える便利なサービスです。ウェブ開発やデザインの効率を上げたい方にとって、必須のツールと言えるでしょう。サイズ指定やエフェクトのカスタマイズも簡単なので、ぜひ試してみてください!
公式サイト:https://picsum.photos/